今年で開催12回目を迎える「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」が4月13日(土)よりスタートしました。
日本はカメラやプリントの技術において世界を先導しているにもかかわらず、表現媒体としての「写真」はまだまだ評価されていません。日本と海外双方の情報を対等に受発信できる文化的プラットフォームの必要性に着目し、「写真」の可能性を見据えるべく国際的フェスティバルを、毎年春に世界が注目する伝統と革新の街「京都」で開催しています。
今回はアマゾンの先住民ヤノマミ族を撮影し、アマゾンの自然保護活動を続けてきたクラウディア・アンドゥハルの作品や、戦後日本の写真界を牽引し、90歳を超えた現在も精力的に作品を発表している川田喜久治のオリジナルプリントの展示など、12会場にて13プログラムを展示しています。
またサテライトイベントとして、京都から新たな才能を世界に送り出すことを目指す展覧会「KG+」や、トークイベント、展覧会ツアー、ワークショップなど、会期中は様々なイベントが開催されます。
以下、KYOTOGRAPHIEオフィシャルウェブサイトより
“源は初めであり、始まりであり、すべてのものの起源である。 それは生命の創造であり、衝突が起きたり自由を手に入れたりする場所であり、 何かが発見され、生み出され、創造される空間である。
人生の分岐点にかかわらず、私たちは岐路に立っており、原点に戻るか、 新しいことを始めるかの間で揺れ動いている。
生命、愛、痛みのシンフォニーが響き渡るのは、この神聖な空間からなのだ。 その源で、無数の機会が手招きし、何か深い新しいものを約束してくれる。
2024年、KYOTOGRAPHIEは12の会場で13の展覧会を展開し、 SOURCEを探求し、オルタナティブな未来を望む。“
会場の様子をいくつかご紹介します。
ジェームス・モリソン(James Mollison)
「子どもたちの眠る場所」
世界中の子どもたちとその寝室をテーマにした現在進行中のプロジェクトの展示。さまざまな境遇に置かれる子どもたちの寝室を見ることで、現代社会が抱える問題について考えるきっかけとなるのではないでしょうか。
Supported by Fujifilm
会場:京都芸術センター
クラウディア・アンドゥハル(Claudia Andujar)
「ヤノマミ ダビ・コペナワとヤノマミ族のアーティスト」
ブラジルのアマゾンに住む最大の先住民グループのひとつであるヤノマミに雑誌の仕事で出会い、以降、50年に渡って、ヤノマミ族の権利と主権を守るために活動を続けているアーティストの展示です。
In collaboration with Instituto Moreira Salles and Hutukara Yanomami Association
会場:京都文化博物館 別館
季節も良く、歩きやすい気候になりました。
京都観光をしながらゆっくり会場を回ってみませんか。
「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2024」
(英語表記: KYOTOGRAPHIE International Photography Festival 2024)
2024年テーマ:SOURCE(源)
会期:2024年4月13日(土)-5月12日(日)
会場:二条城二の丸御殿 台所・御清所、京都市京セラ美術館本館南回廊2階、京都芸術センター、京都文化博物館 別館 など
※日程によっては休館している施設があります。公式サイトにてご確認ください。
ART WRITER:香月イユ
X:@iyu_kouzuki
Instagram:@iyu_magical
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