中之島香雪美術館といえば、これまで日本画であったり、茶道具などの美術品、刀装具コレクションなど、日本や中国などの作品の特別展が印象深い美術館ですが、今回は2018年3月の開館以来初めての、西洋美術をメインとする特別展となります。
“モネ” “ルノワール” “ピカソ”と、アートに詳しくなくても、聞き馴染みのある作家の名を連ねている今回の特別展は、普段、芸術鑑賞をする機会が少ない人にこそ、ぜひ訪れてほしいと思います。
中之島の美術館といえば、2年前にオープンした大阪中之島美術館や、国立国際美術館などの、大きな美術館を思い浮かべる方も多いかと思いますが、この中之島香雪美術館は中之島フェスティバルタワー・ウエストの4階にあり、JRや、大阪メトロからのアクセスも良く、気軽にアートに触れるにはちょうどいいサイズ感の美術館となっています。
今回の展覧会も、『第1章 近代絵画の黎明』『第2章 「印象派」の時代』『第3章 20 世紀前半 パリ』『第4章 夢の再生』という美術史を、西洋近代美術25点でたどることができる、いい意味でコンパクトな、要点をおさえた展示となっているように感じました。
また、中之島香雪美術館には、展覧会最後のエリアに、国指定重要文化財「旧村山家住宅」に建つ茶室「玄庵」を原寸大で再現したコーナーが常設展示されていますが、今回、この茶室「中之島玄庵」に「考える人」が特別展示されています。
「茶室」のみならず「露地」空間全体を再現して常設展示されているこのコーナーは、朝→昼→夕→夜と、照明による時間の移り変わりを演出しています。
ベンチに腰をかけて、茶室の畳の上に佇む「考える人」を眺めながら、自身も考え事をしてみる…という、贅沢な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
ミュージアムショップでは、今回この「考える人」グッズが充実しています。
クスッと笑えるグッズを選びながら、家族や友人へのお土産を“考える”のも楽しいですね。
大阪市内の小学生の夏休みは8/26までのところが多いのではないかと思うのですが、この日は、『こども無料開放DAY』となっています。
8 月 26 日(月)10:00 ~ 14:00 限定
小学生、中学生は無料でご入館いただけます。(ご入館は 13:00 まで)
※一般の方、高校生、大学生のみでの入館は不可
※お子様(小学生・中学生)と同伴の場合、保護者(一般・高大生)の入館可能(但し、有料)
さすがに自由研究の宿題は終わっているとは思いますが、夏休み最終日、ゆっくりと芸術に触れる1日にしてみてもいいかもしれませんね。
「珠玉の西洋絵画:モネ・ルノワール・ピカソ-和泉市久保惣記念美術館所蔵品展-」
開催期間:2024年6月29日(土)~9月8日(日)
休館日:月曜日(祝・休日の場合は翌火曜日)
開館時間:10時~17時(入館は16時30分まで)
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