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「モネ&フレンズ・アライブ」内覧会レビュー

執筆者の写真: ARTことはじめスタッフARTことはじめスタッフ





デザイン・クリエイティブセンター神戸1F KIITOホールで開催中の「モネ&フレンズ・アライブ」の内覧会に行ってきました。テクノロジーと絵画を融合させたデジタル没入型の

展覧会です。



メインの会場に入ると、モネの睡蓮や日本橋。ルノワール、ロートレック、マネにセザンヌ等など、次々にフランス印象派のポピュラーな作品が巨大マルチスクリーン群に映し出され、それらが動いたり、時間が進んだり。

フロアの映像も作品に連動され、全身で絵画の中に入り込んだような感覚に。







耳にはラヴェルの「ボレロ」や、ドビュッシーの「月の光」など印象派とほぼ同時代に作曲された音楽が聞こえてきます。こちらも耳馴染みのあるクラシック音楽ばかりで、なんとも安心感があるのです。映画館と同水準のサラウンド音響が採用されており、音に包み込まれる感覚がとても心地よい。

また、会場には当時の情景をイメージしたオリジナルの香りもほのかに漂っています。


鮮やかな色彩と音楽の渦、香りの中に身を浸すと、19世紀後半~20世紀初頭のパリやフランス郊外にトリップしたかのよう。





日本で定番のように人気の高いフランス印象派ですが、戸外で絵の具とキャンバスを携え光や景色の移ろいを捉えようとした彼らは、当時とても前衛的な存在だったのだそう。


スクリーンには時おり絵画をイメージした実写映像も挟み込まれるのですが、それと比較するとフランス印象派の画家たちがいかに光や風景を抽象的に表現していたのかが分かります。





彼らの作品が次々と同じスクリーンに映し出されることで、それぞれに画風やタッチは違えども、同時代にほぼ同じエリア(主にパリ近郊やフランスの郊外。南仏など)の身近な風景を描いていたのだなあと当たり前の事に気づかされました。



フランス印象派の作品を、現代のテクノロジーと組み合わせ、新しい形で楽しめる今展覧会。音や香りとともに絵の世界に入り込むような経験は、フランス印象派が好きな人、何度も実物を観た人にも何か違った発見があるのでは?


ただ眺めているだけでエンターテインメントなので、アート初心者でもテーマパークのアトラクションのような感覚で楽しめると思います。




「モネ&フレンズ・アライブ」

開催期間:~3月30日(日)

休館日:月曜日(祝休日の場合は翌日)

開館時間:平日11時~18時、土日祝10時~18時(入館は閉館1時間前まで)

会場:デザイン・クリエイティブセンター神戸1F KIITOホール


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