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ちょっとキッチュで面白い!「唐代胡人俑」展が東洋陶磁美術館で始まった!

ちょっとキッチュで面白い!「唐代胡人俑」展が東洋陶磁美術館で始まった!

開館35周年日中国交正常化45周年を記念して、東洋陶磁美術館では「唐代胡人俑-シルクロードを駆けた夢-」展が開催中です。

 

このブログではまず「胡人俑」ということばの説明から始めたいと思います。

 

「胡人(こじん)」とは、唐の時代に漢人からみた外国人のことを表しています。

「俑(よう)」とは、お墓の中に収める副葬品のことです。

 

この展覧会で展示されているのは、2001年に中国甘粛省の慶城県にある、穆泰(ぼくたい)墓から出土した唐の時代に制作された俑たち

唐の時代といえば“シルクロード”!

唐時代は文化的に大変栄えた時代で、世界各国のいろんな人やモノがこの“シルクロード”を通じてやってきました。

 

漢人から見て胡人はとてもエキゾチックに見えたようで、唐の時代には、この胡人をモチーフにしたいろんな陶俑(陶製の人形)がたくさん作られました。

 

お墓に入れるものなので、本来、人に見せるモノではなかったわけですが、胡人俑の表現を見てみると、細かいところまで良く表現されています。

 

では、展示作品をすこ~しご紹介していきます!

《加彩胡人俑(かさいこじんよう)》(慶城県博物館蔵)。

肌は濃い褐色で鼻が高く、耳たぶがとっても長いこちらの作品は、おそらくインド系の胡人を表現したものだと考えられています。

ヒョウ柄のズボンを履いているかと思いきや、なんと履いているのはヒョウの革!?

右足の内側にはぶちの大きさの違うヒョウ柄と、フリンジのようにひらひらした模様が見受けられます。

一見したところ、踊っているようにも見えますが、こちらは馬やラクダなどを牽く姿なんだとか。

《加彩胡人俑(かさいこじんよう)》(慶城県博物館蔵)。

ぼよーんと突き出たお腹が印象的なこちらの俑で一番注目して頂きたいのが、“体毛”の表現。

頭はちょっと寂しい感じですが、顎の髭はすごい毛量です。

顎の髭もすごいですが、胸毛や腹毛も立派に生えています。

顎髭でこの毛量だから、きっと剛毛にちがいありません。

こちらは、《加彩跪拝俑》(慶城県博物館蔵)。

両袖で顔を覆い、まるで泣き伏しているかのようなこの俑は、実はお墓の守り神。

大型の武人俑や、陳墓獣などとともに墓室の入り口付近に置かれていたそうです。

ちょっと頼りなさげな感じがなんともかわいらしいですよね。

 

「唐代胡人俑-シルクロードを駆けた夢-」展では、同時開催「いまを表現する人間像」展が開催されています。

こちらは右から、舟越桂《銀の扉に触れる》(1990年)、国立国際美術館蔵、棚田康司《入道雲の少年》(2007年)、国立国際美術館蔵。

胡人俑と現代人が作った人間像。

両者の違いが何なのか、ぜひ会場でご体感ください。

 

 

♦展覧会情報♦

特別展「唐代胡人俑-シルクロードを駆けた夢-」展

同時開催「いまを表現する人間像」展

会場:大阪市立東洋陶磁美術館

会期:2017年12月16日(土)~2018年3月25日(日)

観覧料:一般1200円、高大生700円

休館日:月曜日(1月8日、2月12日は開館)、1月9日(火)、2月13日(火)、12月28日~1月4日

【展覧会詳細はこちらをクリック】

http://www.moco.or.jp/exhibition/current/?e=440

 

 

 

 

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この記事を書いているのは
たねもー

たねもー

大学院で美術関連の研究をしていました。絵画や美術館、歴史、文学などいろんなことに興味があります。わかりやすいアートの解説や、行ってみたくなる美術館の紹介など、アートを広める活動に尽力しています。

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