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ゴッホ、モネ、ウォーホル、村上隆に至るまでぜ〜んぶ大集合!!「ボストン美術館の至宝展」@神戸市立博物館

ゴッホ、モネ、ウォーホル、村上隆に至るまでぜ〜んぶ大集合!!「ボストン美術館の至宝展」@神戸市立博物館

ボストン美術館は、アメリカ合衆国独立100周年の1876年に開館した美術館です。世界中にある大きな美術館とは違い、国や州からの財政的援助を受けずに、個人のコレクターやスポンサーの力のみによってコレクションを形成してきたちょっと珍しい美術館。

「ボストン美術館の至宝」展では、作品のみならず、作品を熱心に収集してきたコレクターにもスポットライトを当てた展示になっているので、コレクターのストーリーにも注目して展覧会をお楽しみください。

この展覧会で私が一番注目したのは日本美術(第3章)のコーナーです。

こちらは、曾我蕭白(そがしょうはく)《風仙図屏風》(宝暦14年/明和元年(1764)頃)。

伊藤若冲や長沢芦雪(ながさわろせつ)らとともに18世紀の「奇想の画家」の一人とされる曾我蕭白のこちらの作品では、霊力を持つとされる男が左にぬっと現れた黒い旋風によって表現された龍と闘っています。右方には、従者の二人が強風によって吹き飛ばされている様が描かれています。

この従者の上には、二羽のウサギが描かれていて、白いウサギの方は目をひんむいてびっくりした様子です。

こちらは、英一蝶《涅槃図》(はなぶさいっちょう《ねはんず》)(正徳3年(1713))。

写真を見てお分かりいただけると思いますが、こちらの作品、とっても巨大で、サイズは画面だけで高さ2.9m幅約1.7mもあるんです!

お釈迦様は沙羅双樹(さらそうじゅ)の木の下で、北を枕にし、右脇を下にして横たわっています。

描かれているのはお釈迦様の入滅(亡くなる)シーンです。

お釈迦様の周りに注目してみると、お釈迦様の死を悲しむ動物たちや、虫たち、菩薩たちで溢れかえっています。

経年劣化により、ボストン美術館でも25年以上公開が見送られてきたこちらの作品ですが、約1年にわたる修復によって奇跡的に日本への里帰りを果たしました。

ではここで日本美術以外の絵画作品の名品たちをご紹介しましょう。

こちらは、クロード・モネ《睡蓮》(1905年)。

モネは1883年にパリのジヴェルニーに移り住んで以降、この地の魅力にどっぷりハマりました。そこで庭や睡蓮の池を作った話は有名ですよね。

この作品は、モネが1903年に描いた睡蓮の連作から、2年後に制作された作品です。

水面をじっと見てみると、池に落ちた影から、おそらく池の奥の方の岸辺には大きな木が生えていること、そして反射している雲から、おそらく昼過ぎの情景であることが伺えます。

左から、フィンセント・ファン・ゴッホ《郵便配達人ジョゼフ・ルーラン》(1888年)、フィンセント・ファン・ゴッホ《子守唄、ゆりかごを揺らすオーギュスティーヌ・ルーラン夫人》(1889年)。

ゴッホはこれまで20点以上にものぼるルーラン一家の肖像を描いたと言われていますが、一連の肖像画の中には、この二枚の作品を模写したかのような作品が多く含まれています。

左の絵ジョゼフに関して言えば、ゴッホは以前、「(ジョゼフは)ポーズしていると、身体がこわばってくる」という理由から、彼の全身を描いた作品はこの一点しか残していません。他5点は全て彼の「肩から上」を描いた作品になっています。

一方、右のオーギュスティーヌを描いた5点の作品全てを比べてみると、背景のダリア、そして手の表現や服の表現に若干の変化が見られます。しかし、5点とも構図や色彩などとてもよく似ていることから、ゴッホがこの主題を好んで繰り返し描いていたことが伺えます。

ゴッホは夫妻を描いた作品を、あの有名な《ひまわり》を囲むようにして配置し、船室内に飾ってはどうかという構想を練っていたようです。

こちらはジョン・シンガー・サージェント《ロベール・ド・セヴリュー》(1879年)。

描かれている子供はスカートキュロットを履いているせいか、女の子のようにも見えますが、実は7歳の男の子。

抱っこを嫌がる犬を無理やり抱っこしているのでしょうか。

男の子は脇を締め、ぎゅっと犬を抱えてこちらに視線を向けています。

 

最後に展覧会風景をご紹介します。

こちらは古代エジプト美術と中国美術を紹介するコーナーです。


こちらはフランス絵画を紹介するコーナーです。


世界屈指の美の殿堂、ボストン美術館展には、アンディ・ウォーホルはじめ、村上隆に至るまで現代アートの騎手の作品も多数展示されています!

この機会にぜひお越しください。

♦展覧会情報♦

「ボストン美術館の至宝展 –東西の名品、珠玉のコレクション」

会期:2017年10月28日(土)〜2018年2月4日(日)

会場:神戸市立博物館

休館日:月曜日、12月29日(金)〜2018年1月1日(月・祝)、1月9日(火)

※   ただし、2018年1月8日(月・祝)は開館

開館時間:午前9時30分〜午後5時30分

※   土曜日は午後7時まで

※   11月24日(金)、12月22日(金)、1月26日(金)は午後9時まで

入館料:一般 1500円、大学生 1100円、高校生 900円、小・中学生 600円

展覧会詳細はこちらをクリック

 

♦おすすめランチ♦

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この記事を書いているのは
たねもー

たねもー

大学院で美術関連の研究をしていました。絵画や美術館、歴史、文学などいろんなことに興味があります。わかりやすいアートの解説や、行ってみたくなる美術館の紹介など、アートを広める活動に尽力しています。

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