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超一級品ばかり!京都に国の宝が揃う「国宝展」を見逃すな!National Treasures :Masterpieces of Japan

超一級品ばかり!京都に国の宝が揃う「国宝展」を見逃すな!National Treasures :Masterpieces of Japan

2017年は、京都国立博物館の開館120周年であるだけでなく、「国宝」という言葉が誕生してからもちょうど120周年の節目の年です。

しかし「国宝」と言われてもピンとこない方も多いのではないでしょうか?

このブログでは、「国宝」についてのおさらいと、第Ⅰ期(※)で展示された国宝をご紹介します。

※「国宝」展は第I期〜第IV期まで、4回ほど展示替えがあります。




♦︎♦︎「国宝」についてのおさらいQ&A)♦︎♦︎

Q.「重要文化財」っていう表示はよく見るけど、「国宝」との違いはなに?

A.「国宝」は有形文化財に指定されている文化財の内、世界的に価値の高い文化財のことを指しています。




まず、有形文化財からご説明しましょう。

以下、文化庁ホームページからの引用です。

建造物,工芸品,彫刻,書跡,典籍,古文書,考古資料,歴史資料などの有形の文化的所産で,我が国にとって歴史上,芸術上,学術上価値の高いものを総称して「有形文化財」と呼んでいます。

この中でも、特に重要だと認識され、文化財保護法に認定されたものが「重要文化財」

そして「国宝」とは、その中でも世界的に価値があると認定されたのちに、文部科学大臣によって認可されたものを指します。

 

重要度を簡単に図式化すると、

 

有形文化財 〈  重要文化財 〈  国宝

 

ということになります。

件数でいうと重要文化財は13,128件、国宝が1,101件で、国宝の割合は実に8.3%

つまり、有形文化財として認定されているものはたくさんあるけれども、その中でも「国宝」として認められているものはごく一部ということになります。

2017年現在、文化庁の発表しているデータによると、美術工芸品の「国宝」は878件登録(建造物が223件)されています。

そして今回「国宝」展で展示される美術工芸品はその中の210件

なんと「国宝」の4分の1が京都国立博物館に大集結するんです!

これだけでも今回の展覧会の凄さがお分かりいただけるのではないでしょうか。

以下、ライターたねもーが行ってきた「国宝」展第Ⅰ期の様子をご紹介します。

♦︎♦︎第Ⅰ期に展示された見ごたえある「国宝」たち♦︎♦︎

①つ目はやはり雪舟のコーナーですね。

第I期と第II期、そしてその中でも10月3日〜22日は「国宝」に登録されている雪舟の作品全てが一部屋に集結しました!!

あの有名な雪舟の《慧可断臂図(えかだんぴず)》もどーんとお目見えします。

左のほうの壁をクローズアップして見てみましょう。

こちらは左から雪舟《慧可断臂図》(室町時代・明応5年(1496年))、雪舟《天橋立図》。

左の作品の中で、手前に描かれている人物が神光(のちに慧可と呼ばれる)という僧で、奥に座っているのが禅宗の初祖・達磨です。

神光が手に持っているものに注目してください。

・・・なんと自分で切り落とした左腕

達磨が壁に向かって座禅をしていたところ、神光がやってきて、参禅を請います。しかし達磨は拒否、すると神光は自分の覚悟が生半可なものではないということを示すために自分の左腕を切り落とし、それを達磨の元へ持っていったのです。

最終的に参禅は許されたそうですが、この作品からは鬼気迫る感じがひしひしと伝わってきます。

②つ目は、最近私がハマっている地獄絵のコーナー。

仏教の世界では、生き物は皆死ぬと生前に犯した罪に応じて、6つの世界=六道(天道・人道・阿修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道)に分類されます

子供の頃、親に「嘘をついたら閻魔様に舌を引き抜かれるよ」と脅された方も多いのではないでしょうか。

閻魔様とは閻魔王のことで、実は死者を裁く十王のうちの一人なんです。

こちらは、《六道絵のうち閻魔王庁図・等活地獄図・黒縄地獄図・阿鼻地獄図・人道不浄相図・人道無常相図・人道苦相図Ⅱ・譬喩経説話図》(鎌倉時代・13世紀)のうち、右から《閻魔王庁図》、《等活地獄図》。

《閻魔王庁図》では、屋敷の外に浄玻璃の鏡が置かれ、死者はその前に立たされ、生前の罪の告白をさせられています。

左に描かれている《等活地獄図》は、六道の地獄道のうちの一つです。

生前に殺生(生き物を殺したことがある)の罪を犯した者が行く地獄で、そこでは火が轟々と立ち上る中、死者同士が鉄の爪で骨になるまで戦ったり、死者が獄卒という鬼にザクザクと切り刻まれます。

とても恐ろしいですよね・・・。

 

③つ目は誰もが一度は教科書や本で目にしたことがある名画中の名画のこちらです!

俵屋宗達《風神雷神図屏風》(江戸時代・17世紀)。

背景の金地にどーんと描かれた風神と雷神

風神・雷神は千手観音の眷属(付き従う者)として、あくまでも千手観音の付属として描かれることが多かったようですが、俵屋宗達はこの二神のみを取り出し、まるで競い合っているかのような雰囲気をもたせて描いています。

足元には墨と銀泥によって立ち込める黒雲を表現し、それによって画面が立体的に見えるから不思議です。ものすごいオーラを感じました。

この俵屋宗達《風神雷神図屏風》はお土産コーナーにも進出しています。

こちらなんと、風神雷神の「なりきり顔パック」です!!

顔も綺麗になって、インスタ映えするなんて・・・・やるしかないですね!

 

♦♦♦♦♦♦国宝展をもっと楽しむために♦♦♦♦♦♦

・   国宝展は4期に分かれて展示替えがあります。

→見たい作品がいつ展示されるのか、前もってチェックしておきましょう。

展示時期と作品についてはこちらをクリック

・   国宝展、やはり相当混んでいるようです。

→スムーズに見るために事前にチケットは買っておきましょう。

チケット購入についてはこちらをクリック

・   地獄絵について以前記事を書きましたので、そちらもご覧ください。

「地獄へ落ちたくなる?楽しい「地獄」をウォーキング!可愛い閻魔大王がお目見え!地獄絵ワンダーランド展が始まった!」


 

♦展覧会情報♦

「国宝」展

会期:10月3日(火)〜11月26日(日)

会場:京都国立博物館

休館日:月曜日

展覧会の詳細はこちらをクリック

 

オススメの行き方(たねもー推奨ルート)

JR京都駅の中央改札を出て、バスのロータリーに出る→市バスのD2乗り場(206・208号系統)もしくはD1乗り場の(100号系統)に乗る。

行き先は「博物館・三十三間堂」です。(乗車時間は10分くらいだったと思います)

「博物館・三十三間堂」で降りたら博物館はすぐそこです!

 

 

カテゴリー: 未分類, +キッズ, +体験, +創る, +展覧会, +街角   タグ: , ,   この投稿のパーマリンク
この記事を書いているのは
たねもー

たねもー

大学院で美術関連の研究をしていました。絵画や美術館、歴史、文学などいろんなことに興味があります。わかりやすいアートの解説や、行ってみたくなる美術館の紹介など、アートを広める活動に尽力しています。

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