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世界三大美術館-大エルミタージュ美術館展が神戸にやってきた@兵庫県立美術館

世界三大美術館-大エルミタージュ美術館展が神戸にやってきた@兵庫県立美術館

世界3大美術館のひとつ、エルミタージュ美術館の所蔵品の中から、オールドマスター(※)と呼ばれる巨匠たちの作品を展示する「大エルミタージュ美術館」展が兵庫県立美術館で始まりました!

(世界三大美術館、後の二つはルーヴル美術館とプラド美術館です)

※「オールドマスター」とは、16、17、18世紀に活躍し、ゆるぎない評価を確立した巨匠たちのことです。19世紀に活躍した巨匠たちは「オールドマスター」に対し、「モダンマスター」と呼ばれます。

ではまず、エルミタージュ美術館ってどんなとこ?行ったことないよ!という方のために、簡単にエルミタージュ美術館をご紹介します。

エルミタージュ美術館はロシアの文化・芸術の都、サンクトペテルブルクにある美術館で、310万点を誇る作品を所蔵しています。

エカテリーナ2世は、エルミタージュ美術館の基礎を築いた人物です。

ウィギリウス・エリクセン《戴冠式のローブを着たエカテリーナ2世の肖像》、1760年代。

次にエカテリーナ2世がどうやって作品を収集して行ったのかを見ていきましょう。

エカテリーナ2世が絵画作品の収集を始めたのは18世紀

ところが、17世紀には既に王侯貴族たちがルネサンス以降の名画をコレクションしようと躍起になっていました。

少し出遅れたように見えるエカテリーナ2世でしたが、彼女は情報収集が要であると見極め、パリ、ロンドン、アムステルダム、ベルリンやその他の大使館に情報発信基地を作っただけでなく、『文藝通信』という雑誌に「サロン評」をもともと執筆していたグリムや、その後任を引き継いだディドロとも交流し、美術作品収集のアドバイスを求めたのです。

「大エルミタージュ美術館」展では、エカテリーナ2世の在位中に収集された作品には王冠マークが付いています。

ディドロやグリム、そして諸国の大使館との交流を通じて、エルミタージュ美術館でどのようなコレクションが形成されたのかを一部ご紹介しましょう。

 

こちらは、ティツィアーノ・ヴェチェッリオ《羽飾りのある帽子をかぶった若い女性の肖像》(1538年)。

肩がはだけ、緑のマントを左の肩にまとったこちらの女性は当時の綺麗な女性を描いた“美人画”と言われています。

しかしよく見てみると、女性がかぶっている帽子とマントは男性物にも見えますね・・・

 

こちらはフランス・スネイデルス《鳥のコンサート》(1630年代~1640年代)。

この作品には、スネイデルスが得意とした鳥がどーんと画面一面を埋め尽くしていますが、彼は以前ルーベンスと共同で作品を作ったこともあります。

彼の動物を描く技術は際立っており、共同で制作した作品では、スネイデルスが動物担当、ルーベンスが人物担当という役割分担があったようです。

真ん中やや左寄りに描かれた小さなフクロウの足元には何やら楽譜らしきものがぶら下がっていることから、フクロウが指揮者であることがわかります。

フクロウの呼びかけによって集まった鳥は大きさも種類もさまざま。

よーく見てみると、どうやら鳥たちに協調性はなく、皆好き勝手に鳴いているように見えます

 

こちらは、ベルナルド・ストロッツィ《トビトの治療》(1632年)。

描かれているのは、聖書の一節「トビト記」の一場面です。

ある日失明してしまったトビト(中央の老人)は自分の息子に、親戚のガバエルの元へ行って銀を取り返してもらうよう頼みます。

息子のトビアは道中でアザリアという若者に出会い、道を案内してもらうことになります。

トビトの失明の話を聞いたアザリアは、大きな魚から胆のう、心臓、肝臓を取り、失明を治す治療薬をトビアに渡しました。

描かれているのはガバエルの元から帰ってきた息子トビアが父の失明を癒す場面です。

画面右下の方には、治療薬の元となった魚でしょうか、大きな魚が横たわっています。果たしてトビトの目は治癒したのでしょうか‥.?

では、最後に展覧会風景をご紹介します。

こちらはオランダ絵画を紹介するコーナーです。

こちらはフランスのロココを紹介するコーナーです。

 

最後に、この展覧会を最大限に楽しむためのポイントを書いておきます。

「大エルミタージュ美術館」展では、音声ガイドがなんと2種類用意されています。

私は迷わず②チェブラーシカ・ガイドを選択しました。

もう聞いてるだけで癒されるし、なおかつチェブラーシカ目線の子供らしい作品の見方は大人が聞いても「あーなるほど!確かに!」と納得するものばかり!

これはオススメです。

 

ミュージアムショップでのおすすめグッズはこちらです!

はい、チェブラーシカのトートバックです!

チェブラーシカの背景にはちゃんとエルミタージュ美術館のイラストが描かれています。

これは欲しい!!!

 

最後に・・・

「ロシア」の美術館ということで、ミュージアムショップではたくさんのマトリョーシカが販売されています。

売り物ではないようですが、ミュージアムショップのすぐ横には、展覧会公式キャラクターの又吉さんのマトリョーシカ(又リョーシカ)も展示されていました。

 

手には『火花』を持っています。

こちらは写真撮影可です。

 

大事なことをお伝えするのを忘れていました。

この展覧会では、10月3日(火)〜11月2日(木)の平日のみ、ウィギリウス・エリクセン《戴冠式のローブを着たエカテリーナ2世の肖像》の写真撮影が可能です!!!

ただし、混雑している場合など、主催者の判断によってやむをえなく中止することもあるので、ご了承ください。

 

また、今回は美術館1階にこんなフォトスペースが出現しています!

エカテリーナ2世のドレスをイメージした特製ドレスの後ろで、王冠を被って、エカテリーナ2世になりきってみませんか?

 

♦展覧会情報♦

「大エルミタージュ美術館」展

会期:10月3日(火)〜1月14日(日)まで

会場:兵庫県立美術館

開館時間:午前10時〜午後6時まで(ただし、金・土曜日は午後8時まで)

※12月29日(金)と30日(土)は午後6時までです。

 

♦オススメの行き方♦

【阪急】「王子公園」駅から徒歩もありですが、結構遠いので、私はもっぱら【阪神】「岩屋」駅を利用しています。

【阪神】 神戸三宮→岩屋

岩屋駅からは徒歩10分ほどです。

 

 

カテゴリー: +キッズ, +展覧会, +街角   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク
この記事を書いているのは
たねもー

たねもー

大学院で美術関連の研究をしていました。絵画や美術館、歴史、文学などいろんなことに興味があります。わかりやすいアートの解説や、行ってみたくなる美術館の紹介など、アートを広める活動に尽力しています。

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