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神戸アートマルシェ2017 @神戸メリケンパークオリエンタル に行ってきました。

神戸アートマルシェ2017 @神戸メリケンパークオリエンタル に行ってきました。

初秋のお楽しみ「神戸アートマルシェ」、今年もお天気に恵まれ、海と山の神戸ならではのアートフェアを満喫しました。昨年のここで知った作家さんや作品と再会し、新しい作品と作家さんの活躍のお話を聞かせて頂いたり、ART大阪で見た作品に再会して、今回は作家さんから制作のお話をじっくり伺ったりしました。新しい作家さんとの嬉しい出会いや「この作品が・・・」の目から鱗体験もしました。目を惹くポイントは、やはり「既視感がない」ということでしょうかしら。毎年伺っているとページが更新されていくような楽しみも生まれるのかと新鮮に感じました。



早速、フロアーのギャラリーさんを回りながら作品をご紹介したいと思います。

※フロアーマップはコチラ http://www.art-marche.jp/2017/floormap?lang=jp

‘room1327 ギャラリー恵風(京都)

このギャラリーさんでは、染織を専攻された國政サトシさんの作品が、色の鮮やかさと形態の面白さから目に飛び込んできました。結束バンドのオブジェは、発想もユニーク。インスタレーションでも積極的に発表されているそうです。窓際のオブジェとモザイクの観覧車がシンクロする夜景は格別だったと伺いました。その回転のシンクロ見たかったです。

‘room1326 神戸北野美術館(神戸)

こちらは、神戸北野にある旧アメリカ領事館官舎をおしゃれな美術館として開放されています。「経木画家 」さんの作品、「経木」という薄い木の板に描こうとされたことに興味を持ちました。経木の木目の効果も生かした作品になっています。薄い経木は、温湿度に左右されそうで、それも作品の持つ味となり、作品が変化していくかもしれません。作家さんご本人は、美術教育を受けられた方ではなく、全く違う分野から画家になられた方ようです。その分様々なことに縛られない自由さが備わっているのかもしれません。

‘room1317 ART meets SAKE

酒処神戸ならではのお楽しみ企画です。このお部屋は、最高のオーシャンビューで、気持ちよかったです。お好きな方は、ワンコインでテラスでゆっくりまったり何種類かのきき酒が出来ます。この時ばかりは、お酒がいける口が羨ましい。(-ω-;)ウーン、気持ちよかったぁ~




room1316 GALLERY龍屋(愛知)

お部屋のバスルームに吊るされたたくさんの陶の小さな動物たち。あれっ?ART大阪でも見たような気がして、尋ねみるとやはりそうでした。陶芸作家の渡邉貴子さんの作品です。今回は渡邉さんからお仕事のお話を伺いました。女の子が抱くガラスの球は、手に取ることが出来、中をのぞけばそこに宇宙が見えるようでした。ご主人が作られた繊細なレース模様のベネチアンガラスとの共同制作作品が窓に掛かっておりとても興味深く拝見しました。陶芸への熱い思いが温かく伝わってきました。



 

 

 

 

 

 

 

‘room1315 同時代ギャラリー(京都)

同時代ギャラリーさんは、昨年も伺っていて、その後京都のギャラリーへも伺いました。今回の神戸マルシェのご案内も頂きました。山下萌さんのカラフルでウキウキ感な作品や


「パライソ」と呼ばれ薄井歩さんのレースを編んでギュッと固めたような造形は、その白い色合いから静けさも伝わってきます。ある意味山下さんと薄井さんの作品から受け取るものは動と静の様です。

昨年もご紹介させて頂いた熊田悠夢さんの木の温もり人の温かさが伝わる作品が大好きです。自然体で柔らかな心を持ちながら芯は一本通っている熊田さんがそのまま形になったようです。アトリエを明日香に移し、古代の声を聴きながら制作されているようです。携帯用いつでも山越風景はやっぱり発想が素敵!首からぶら下げてお出かけしたい。新作の時計も良かったなぁ。

芒の海で有名な曽爾高原で「奈良・町家芸術祭 はならぁと2017に参加されています。
10/25()29()@元タバコ屋/月桂樹の家 グループ展開催
曽爾高原の幻想的な芒の原へちょっとお出かけになってはいかがでしょう。詳しくは⇒コチラ
10/14()15()「岡崎公園アートフェスティバル2017」@京都市勧業館(みやこめっせ)で、「木の一輪挿し」ワークショップを開催されるそうです。
こちらも是非お出かけください。
‘room1303 アートデアート・ビュー(大阪高槻)

昨年もご紹介した実力派金工の原田武さんです。昨年あまりにも強く印象に残って後日アートデアート・ビューさんでの個展にも伺いました。この方の技術力に今回も目を見張る思いです。なにげない一輪挿しが手に取って見せて頂くと気が遠くなるような作業量です。コツコツトントンと叩いてここまで仕上げてきておられるのです。ちょっとお高いのは、この制作工程を知れば確かにと納得します。是非実物をまぢかで見てほしい作家さんです。

日月美輪さん、作品では気が付かず、お名前をみて「はっ!」と思い出しました。お花の作品は昨年と変わってバックが黒、黒にすると描かれた花が妖艶な感じがしました。昨年の神戸マルシェでギャラリーさんが決まったそうです。日月さん良かったですね。当日の雰囲気は作品に合わせていらして、お話もなんだか作品への自信が感じられました。今年は人物画も展示されていました。

西垣至剛さん「誰も見た事がない。蠢く生体達を描」いていらっしゃいます。動画で制作過程を紹介されていましたが、下書きもなくドンドン手が勝手に頭の中にある完成イメージを作り出し、その動く手に蠢く生体、若い作家さんの勢いを感じました。若冲もお好きだとか、作品から「涅槃図」を思い、ボストン美術館展@神戸市立博物館に展示予定の英一蝶《涅槃図》を観に行かれてはどうかとお話ししました。大きな「涅槃図」から若い感性に届くものがあるのではないかと・・・

‘room1353 Gallery Seek(東京)

直ぐに目にとまったのが小林香里さんの《霞蓋物》のガラス作品です。儚げで愛らしくも美しい作品です。作家さんとお話出来なかったのが残念です。夏のお点前にこんなお棗があったら素敵でしょう。冬は結晶のお棗もいいですねぇ。手元に置いておきたい作品でした。

上中剛司さん 立杭の作家さんで立杭の渋いものも焼かれるそうですが、今回はポップな食器が並んでいました。こんな食器がダイニングを飾れば、お食事も楽しいに違いありません。鏡の上での展示方法も良かったですね。次回は渋い作品も拝見したく思いました。

‘room1351 川田画廊(神戸岡本)

インパクトのあるガラスのオブジェが飛び込んできます。加藤千佳さん、まだ、大学院在学中の学生さんです。小柄な女子大生の中から独創的で力強い作品が生まれています。作品もドンドン売れていて、在庫から出しているような状況でした。勢いのある作家さんが生まれるときはこんな感じなんだと、そんな誕生の場に居合わせたように感じました。陶とガラスを融合させた作品を近年発表されている田嶋悦子さんを思い出しました。多分もっと今は粗削りだろうけれど、恐れずに突き進んでほしい。これからが楽しみですね。‘room1350 AHMAD TEA LOUNGE

神戸アートマルシェならではの、

嬉しいおもてなしそろそろ疲れてきたところで、アイスティとスイーツを試飲・試食しつつ

神戸の山手を眺めながら休憩です。



‘room1336 SAKODA ART GALLERY (西宮)

こちらの画廊さんは、西宮北口近くにあるのですね。こちらではinoueさんの作品がインパクトありました。彼独自の手法で、細密に描かれています。作品《block 脳 中身》、5年前なら東北の震災と津波という方が多かったのに、今は全く聞かれないとお聞きして、大きな震災を経験している神戸でさえそうなのかと、はっとしました。



‘room1335 3ta2 gallery(愛媛)

ここでも、嬉しい出会いがありました。白晃さん「書」の作品です。私は、書をされている方とTwitterで お知り合いになり、「井上有一」と京都の画廊「蔵丘洞」さんを教えて頂きました。美術館博物館へ出かけて、「書」が読めたなら今の何倍も楽しめるはず。お習字も習いたいなぁと日頃から思っていることもあってか、「書」の現代アート作品に惹きよせられました。「文字」と「余白」、紙、墨の色、かすれ、筆と「書」のアートは構成要素が多い。白晃さんとお話させて頂くうちに、「蔵丘洞」さんもおみえになったとお聞きしたり、白晃さんも「蔵丘洞」さんの春の「井上有一」展にお出かけになっていたと伺ったり、私も最近「文房四宝」を大和文華館や泉屋博古館で観たことをお話したりと盛り上がりました。白晃さんの紙や墨のお話をとても興味深く拝聴しました。

‘room1331 ふくだ画廊(滋賀大津)

ここで私は思いがけない出会いをしました。こちらは漆の作品が多く展示されていました。お部屋を観ているうちにある作家さんの作品に目が留まりました。「あれっ」こんなのどこかで見たことあるけど。

お気づきになりましたか。昨年の日曜美術館「正倉院展」のときにあれを再現された方だったのです。昨年の正倉院展のメインビジュアルであった《漆胡瓶》薄い木をグルグルまいてから持ち上げて丸くするあの手法を論文にまとめられた方が沈明姫さんでした。バングルにその手法がよくわかりました。本当に私驚きました!現代アートフェで正倉院宝物と繋がるなんて!凄い!これだけでも来た甲斐がありました。

代表者の福田さんからお話をたくさん伺って感激いたしました。ありがとうございます。沈明姫さんのアクセサリー作品は、天平人気分も味わえるかも~漆なので軽い!いぶし銀の額の中の螺鈿の作品も素敵でした。

秋晴れのとっても気持ちの良い一日をウォーターフロントの素敵なホテルでアートと共に素敵な時間を過ごしました。

ご協力頂いた画廊さん、ギャラリストさん、作家さんありがとうございました。ちょっとヘボイ写真で申し訳ありません。画廊へは、また伺わせて頂きます。作家さん方の益々のご活躍を楽しみにし、新たな作品を拝見できる機会も楽しみにしております。


【参考】
・“神戸アートマルシェ2017“は、既に終了しておりますが、HPFacebookでご覧になれます。
・日曜美術館に出演された沈明姫さんの画像は⇒コチラから。


 

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ARTが好きなのか?美術館に行くのが好きなのかしら? 行きかけると拍車がかかって、前のめりになっている今日この頃かもしれません。 「知らない」「???」が増えるばかりです。
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MUSEUMコンシェルジュになりたいが、ARTには全くの素人。山間部育ち、専攻は「東洋史」、ただただ美術館へお出かけするのが大好きな私が、阪神間の美術展、アート関連施設やアートイベントなどについてアートへの思いを綴ります。つたない文章ですが、読んでくださる方々が、お出かけしてみようかなと思ってくださるきっかけになればと思っております。

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