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激動の開国期!さぁ種子島への鉄砲伝来から鎖国までの絵画を一気に堪能しよう

激動の開国期!さぁ種子島への鉄砲伝来から鎖国までの絵画を一気に堪能しよう

神戸市立博物館で「開国への潮流」展が始まりました。

それに合わせて、同博物館では、「絵画と地図で読み解く日欧交流」展が同時開催されています。

このブログでは、「絵画と地図で読み解く日欧交流」展の内容をご紹介します。

1543年、種子島鉄砲が伝来したことをきっかけに日本と西洋の交流は始まりました。しかしそのおよそ100年後、1639年には徳川幕府は海外諸国との交易を禁じる「鎖国」を行いました。

ここまではなんとなーく知っているという人も多いのではないでしょうか。

かくいう私もその一人。

この取材レポートでは、「鎖国」が行われる前に制作された作品をもとに、日本から見て欧米諸国がどのような存在であったのかを明らかにしていきます。

こちらは《聖フランシスコ・ザヴィエル像》(江戸時代、17世紀前半)。

※こちらの作品は、8月5日~8月20日までの展示です。


この作品は教科書によく使われているので、見たことがある人も多いのではないでしょうか。

ザヴィエルはイエズス会を設立し、日本に初めてキリスト教をもたらした宣教師ですね。

こちらは古渓宗陳賛《織田信長像》(天正11年(1583)年頃)。

修復後初公開のこちらの作品も教科書ではお馴染みの作品ですよね。

信長の衣服の汚れが取り除かれたことで、束帯の木瓜紋(もっこうもん)と思しき文様が判別できるようになりました。



こちらは狩野内膳《南蛮屏風》(安土桃山時代)左隻。

描かれているのは、豊臣秀吉の治世のスペインとポルトガルとの交流の様子です。

狩野内膳は秀吉お抱えの絵師で、この作品にはキリスト教の宣教師や、教会内部の礼拝画が描かれていることから、秀吉の死後に描かれたのではないかと言われています。

こちらは、狩野内膳《南蛮屏風》(安土桃山時代)右隻です。

左上の方には異国船と思われる黒船が描かれています。

船のマストにはアクロバティックにポーズをとる船員の姿が見えます。

この《南蛮屏風》の中には、アラビカ馬という外国から伝来した日本の馬よりもひと回り大きな馬や、当時まだ珍しかったゾウなどの動物たちが描かれています。

外国人の描き方に注目してみると、彼らはまるで金剛力士像のようないかつい顔で描かれています。

若干へっぴり腰で描かれているのも面白いですね。

こちらは、《世界四代州・四十八カ国人物図屏風》(享保3年(1718)頃)。

描かれているのは、アジアをはじめとした各大陸の地図とそこに住む人たちです。

この作品は長崎に伝来したファルクの四大陸図を長崎の絵師が模写したものです。

地図の周りに描かれた人をよく見てみると、どこかぎこちなさを感じます。作者はその国に住む人を目にする機会が一度もなかったことが伺えます。

 

「開国」へと向かう潮流の前史、いかがでしたか?

日本の文化と諸外国の文化、全く異なる性格の文化は今後どのように関わり、変化していくのでしょうか。

その全貌は是非会場でご覧ください。




♦︎展覧会情報♦︎

「絵画と地図で読み解く日欧交流」展

※本展覧会は、「開国への潮流 開港前夜の兵庫と神戸」展と同時開催です。

「開国への潮流 開港前夜の兵庫と神戸」展の展覧会チケットご購入で、「絵画と地図で読み解く日欧交流」展もご覧いただけます。


会期:2017年8月5日〜9月24日

於:神戸市立博物館

展覧会詳細はこちらをクリック

 

カテゴリー: 未分類, +キッズ, +体験, +展覧会   タグ: , , , , , , ,   この投稿のパーマリンク
この記事を書いているのは
たねもー

たねもー

大学院で美術関連の研究をしていました。絵画や美術館、歴史、文学などいろんなことに興味があります。わかりやすいアートの解説や、行ってみたくなる美術館の紹介など、アートを広める活動に尽力しています。

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