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雪村と琳派 『雪村―奇想の誕生』MIHO MUSEUM

雪村と琳派 『雪村―奇想の誕生』MIHO MUSEUM

雪村といえば、龍に乗り、思い切り空を見上げている『呂洞賓図』を思い浮かべます。今、MIHO MUSEUM で『雪村―奇想の誕生』展に行って参りました。さて、どんな「ちょっとおもしろい人物画」に逢えるのか、楽しみにしていましたが、それ以上に意外な出会いがありました。

展示会場入ってすぐに、光琳が持っていた「雪村」印が展示されています。光琳と雪村?結びつけることができるほど、雪村の作品を知らないという理由だけでは終われないぐらい不思議な組み合わせだと感じました。
トップの写真は、雪村の『竹に鷺図』。この鷺が止まっている不自然な竹の曲がり。この曲がり具合をみて、光琳の「紅白梅図屏風」の梅の枝の曲がり方についてテレビ番組で解説されていたことを思い出しました。



写真のような『鶺鴒(せきれい)図』をはじめ、鳥や猫、野菜など身近なものを描いている作品を観ていると、奇想のイメージとは裏腹に日常へのまなざしを感じます。そうかと思えば、『竹に鷺図』のように、え!と驚く竹の曲がり方が描かれていたり、彼の個性が一見奇抜ではない絵の中に潜んでいたりするところに、おもしろみを感じ、愛嬌のある人だなと、彼自身にも興味を抱きます。もしかしたら、光琳や抱一も初めは、そういったことが入口となっていたのかもしれないと思いを巡らせました。琳派の作品を好む私にとって、雪村展は新しい刺激となりました。

もちろん『呂洞賓図』、鯉に乗って姿を現した『琴高仙人・群仙図』(~8/13までの展示)など、奇想と頷ける作品も楽しめます。標高高い場所にある美術館なので、避暑を兼ねて訪ねてみてはいかがでしょうか。


 

雪村―奇想の誕生
開催日時:~2017年9月3日(日) 10時~17時(入館は16時まで) 月曜日休館
会 場 :MIHO MUSEUM 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
式HP:MIHO MUSEUM
会期中展示替あります。(8/1~8/13、8/15~8/20、8/22~9/3)

カワタユカリ の紹介

暑い日はどうしても美術館への足が遠のき気味ですが、入ってしまえば涼しく快適。時には寒いぐらいだったりします。運動とエコということで美術館へのお出かけはおススメです。
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この記事を書いているのは
カワタユカリ

カワタユカリ

アートマニア目指して日夜勉強中?と、いっても難しいのはやっぱり苦手。気楽に、好きに、楽しみたい!関西だけでなく、日本全国津々浦々アート三昧旅が夢。

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