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今年も行ってきました!“ART OSAKA 2017”

今年も行ってきました!“ART OSAKA 2017”

夏の恒例 ART OSAKA 2017@ホテルグランヴィア大坂26Fに行ってきました。

現代アートに特化したアートフェアで、大阪駅直結のホテルの26階のお部屋が会場になっています。現在活躍されている作家さんの作品を観る機会と、私にとってはここ数年夏の初めのお楽しみになっています。

ちょっと見るだけの気持ちで立ち寄ってみたいが、敷居の高い画廊さんが、一堂に集まり、作家さんやギャラリストさんからも直接お話が伺える私にとっては貴重な機会です。

今年の参加ギャラリーは54、内訳は関西21、関西以外27、台湾3、韓国2、マカオ1でした。関西が21といっても、京都や神戸や西宮や芦屋などは少なく、愛知のギャラリーさんが多かった印象です。神戸の画廊さんは秋の神戸アートマルシェに出展なのかもしれません。東京の画廊さんと他の地域とは趣が異なっているようにも感じています。平面の作品が多く、陶芸や金工、漆芸など印象に残る立体、造形作品が少なかった様にも感じました。現代アートとなると、既視感のないもの、つまり、つい目新しさを求めてしまい、その点において私にとって目新しさを感じるものは少なかったかもしれません。しかし、作家さんや作品との再会や新しく知る作品に今後個展にもお出かけしてみたくなった作家さんや画廊さんとの出会いもありました。



ジルダールギャラリー



昨今は避けて通れないインスタ、SNSでの発信も注目されるところで、写真に撮っている若い方が多かったです。草間彌生や森村泰昌の作品もありますが、今年はお手頃作品が多い印象もありました。若い方がお手頃な作品を買っている光景もたびたび目にしました。お家に飾る作品を真剣に捜されている40代、50代のカップルも多かったように思います。今年は、皆さん買いに来ている!と感じました。ホテルの客室に展示されているので、生活空間で作品を飾ったイメージができやすいのもホテル型フェアの利点かもしれません。

「アートフェア」の主催者の目的は、勿論「作品の売買」にありますが、アートに携わっている方に研究する場も提供しています。制服姿の男子高校生のグループが、造形作家さんに作品の手法について質問しているのが印象的でした。



では、私が気になったギャラリー、作品をご紹介します。

#6104 SH ART PROJECT 東京 http://www.artosaka.jp/jp/gallery/g-6104/

最初に目が留まるのは毎年何故か“李禹煥の作品です。日本の美術館での所蔵も多く、目に馴染み、しかも私的にも好きな作家さんです。あぁ、いいなぁと思いつつ他の作品を見ていると“趙容翊”の作品も、李さんの作品とよく似た印象を受けました。ギャラリストの朴さんにお尋ねすると、「李禹煥」は、日本では「もの派で有名ですが、韓国では“趙容翊”と同じグループに属するとのことでした。このシンプルな作品が壁に掛かっていたら落ち着いた空間になりそうです。



 

#6119 Gallery OUT of PLACE 奈良/東京 http://www.artosaka.jp/jp/gallery/g-6119/

鷲津民子さんのインスタレーションがベッドに展示されていました。鷲津さんの経歴を見ると大好きな元永定正に師事とあり、俄然興味がわきました。最近出かけた「田嶋悦子展」@西宮大谷記念美術館 同世代の作家さんなのか?とも思い、

秋に個展が奈良で開かれるとのこと、作品のお話も拝聴したく、是非もっと作品を拝見したく思っています。

 

#6025 Finch Arts 京都 http://www.artosaka.jp/jp/gallery/g-6017/

若い女性の作家さん、谷川美音さんの漆の作品です。

漆をこのように表現できることに新鮮さを感じました。

立体としても、壁に掛ける作品 としても成り立つことが面白いと感じました。

 

 

#6215 Nii Fine Arts 大阪 http://www.artosaka.jp/jp/gallery/g-6215/

野口琢郎さん箔の作品も、笠井遥さんの作品も、ともに手法も気になりました。大勢の方がいらして、作品の写真を撮ることができませんでした。お話を伺えなかったのが残念ですが、大阪の画廊さんなのでまたお出かけしたいと思います。

#6216 GALLERY APA 名古屋 http://www.artosaka.jp/jp/gallery/g-6216/

懐かしい子供たちの情景を表現した加藤雅也さんの優しい 作品に再会、加藤さんご本人にも再会して写真を撮らせて頂きました。

今年は運動会の綱引きや玉入れの立体も愛らしい作品となって展示されていました。水族館へ遠足に出かけた作品が私はとっても気に入ってしまいました。

 

部屋の外で何やら作業をしている方が居て、てっきりホテルの施設管理の方と思い込んでおりましたが、実はワイヤーアートの橘寛憲さんでした。窓やバスルームに掛かる橘さんの作品、気持ちよさそうに浮遊しているイメージです。加藤さんと橘さんの作品あるファミリーのお部屋がホテルに実際にあったら楽しいに違いありません。橘さんの作品は、一筆書きのように制作されているそうで、頭から順に作っていき、手(ヒレ?)を作って、胴体に戻り、最後は尻尾までいって、そこでチョキンと切らずに少し戻ってワイヤーの始末をしているとのこと、制作過程の興味深いお話も作家ご本人から伺えるのがアートフェアの良さですね。

#6303ギャラリーノマル 大阪 http://www.artosaka.jp/jp/gallery/g-6303/

蔡國強/名和晃平/藤本由紀夫 と有名どころの展示でした。特に藤本由紀夫さんは、ごく最近京都国立近代美術館でデュシャンのトークイベントに参加したばかりで、そのことをギャラリストさんにお話しすると、ここを訪れた多くの方がそのトークイベントのお話で盛り上がるそうです。藤本さんは「Zinc Buckets Orchestra Yukio Fujimoto+.es」というプロジェクトで「ZBOオーケストラ団員」を募集されておられるそうです。

ご興味のある方はこちらへ⇒www.nomart.co.jp/zbo/

アートフェアでこのお三人の作品に出会え、3人の作家さんについてギャラリストんからそれぞれの作品についてお話を伺えるのもアートフェアならではです。

#6316Yoshiaki Inoue Gallery 大阪 http://www.artosaka.jp/jp/gallery/g-6316/

窓際にあった井上廣子さんのゼラチンシルバー プリントの作品がとても印象に残りました。窓からの光を通して作品の陰影が写しだされます。井上さんの作品は、「港都KOBE芸術祭」にも展示が決まっているそうで、新港第2突堤に展示とのこと、船から眺める作品がとっても楽しみです。このイベントには上記 藤本由紀夫さんの作品も神戸ポートターミナルに展示されるようです。





#6107 不忍画廊 東京 http://www.artosaka.jp/jp/gallery/g-6107/

今年は、猫がテーマでしたかしら?ここでは、やはり山田純嗣さんの作品を見なければ。数年前から注目している作家さんで、機会あるごとに作品を拝見しています。山田さん独自の作品の制作方法に惹かれ、出来上がった作品の独特の風合いというのでしょうか?他にはない作品に今年も会えたと。山田さんの活躍の場がどんどん広がっているように感じています。



#6212/6223 アートコートギャラリー 大阪 http://www.artosaka.jp/jp/gallery/g-6212/



六甲ミーツアート2016



川田知志さんのフレスコ画、お部屋の壁に描かれていました。川田さんの作品を見ていくと、そうです、”六甲ミーツアート2016″でオルゴールミュージアムから高山植物園に至る木々に描かれていたあの作品でした。こんなところで再会するなんて、ちょっと嬉しくなりました。#6223には小さな作品も展示され、フレスコ画の多様な可能性を追究中でしょうか。

#6217 eitoeiko 東京 http://www.artosaka.jp/jp/gallery/g-6217/



六甲ミーツアート2016



どの作品もなんだか面白いお部屋です。ギャラリストから、岡本光博さんは、六甲ミーツアート2016で「UFO」の作品の方と伺いびっくりです。池にはまった「UFO」覚えています、すぐに思い出せるインパクトのある作品でした。今回は「バッタもん」の表記のお話も伺いました。洒落が効いています。






 

 

 

#6011 Gallery Art Composition 東京 http://www.artosaka.jp/jp/gallery/g-6011/

高村総二郎さんの作品、あれっ!そうなのです、昨年「堂島リバーアワード」で目にした作品でした。かなり、インパクトのある画題なので一度見たら忘れません。たまたま話しかけた方が高村さんご本人でした。日本画をされている方がバックの漆黒の色の作り方を高村さんに質問されていました。この画題との取り組みもお尋ねしたいところでしたが。

#6003 TEZUKAYAMA GAllERY 大阪 http://www.artosaka.jp/jp/gallery/g-6003/

住吉明子さんの個展でした。

リスの様な造形が可愛く、若い女性のインスタにたくさん紹介されているのではないかと。

バスルームの森の中に見つけた巣のような展示はやっぱり可愛い。



そんなこんなで、今回も全室巡ってほぼ4時間、様々な作品と出会ってきました。流石にくたくたになりましたが、秋に神戸で開催されるイベントで、どんな作品に出会えるのかとっても楽しみです。神戸は、なんといってもロケーションが抜群ですので、皆さん是非是非お出かけください。

※【お詫び】なお、写真はいつもながらにへぼいものとなっていますが、実際の作品はもっともっと素敵な作品ばかりです。お相手してくださった、アーティストの皆様、ギャラリストの方々ありがとうございました。




【参考】
ART OSAKA 2017 facebook: https://www.facebook.com/artosaka.jp/
【これから開催される関連イベント】
2016年の関連拙ブログ】

licoluise の紹介

ARTが好きなのか?美術館に行くのが好きなのかしら? 行きかけると拍車がかかって、前のめりになっている今日この頃かもしれません。 「知らない」「???」が増えるばかりです。
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この記事を書いているのは
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MUSEUMコンシェルジュになりたいが、ARTには全くの素人。山間部育ち、専攻は「東洋史」、ただただ美術館へお出かけするのが大好きな私が、阪神間の美術展、アート関連施設やアートイベントなどについてアートへの思いを綴ります。つたない文章ですが、読んでくださる方々が、お出かけしてみようかなと思ってくださるきっかけになればと思っております。

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