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食べて巡って花を見て @山種美術館

食べて巡って花を見て @山種美術館

いつもは関西の展覧会を中心にご紹介していますが、今回は出張版でお送りします。

行ってきたのは、東京渋谷区にある、「山種美術館」「花*Flower*華 –琳派から現代へ−」展です!

華やかな花をテーマにした展覧会で、四季折々の花々を描いた絵画が会場いっぱいを埋め尽くしています。

まずはこちら。

鈴木其一《牡丹図》(部分)(1851(寛永4)年)山種美術館蔵。

この作品はこの度、本展覧会担当学芸員により、伝趙昌の《牡丹図》(宮内庁三の丸尚蔵館蔵)を見て、それを参考にしたのではないかと指摘されました。

こちらは、鈴木其一《四季花鳥図》(19世紀(江戸時代))山種美術館蔵。

琳派の特徴である、二曲一双にぴったりと当てはまるこちらの作品は、四季それぞれを代表する花々が咲き誇っています。

構図といい、デザインセンスといい、鈴木其一の良さが全面に出ている作品と言えます。



右から結城素明《躑躅百合》(部分)(1930(昭和5)年頃)、速水御舟《和蘭陀菊図》(1931(昭和6)年)いずれも山種美術館蔵。

二人とも、大きな用紙に大胆に余白を残して描いています。

速水御舟の作品に見られる紫色は、発色がとても綺麗ですが、実はこの紫色、日本の絵の具にはない色で、西洋の絵の具を使ったのではないかと言われています。

こちらは、小林古径《白華小禽》(1935(昭和10)年)山種美術館蔵。

白い泰山木(タイサンボク)という木に青い鳥が佇んでいます。(最初は鳥が止まっていることに気づきませんでした・・・)

日本画ですが、枝ぶりや泰山木の花を浮きだたせるような陰影から、西洋画を強く意識して描かれていることがわかります。

 

実は私、山種美術館に行くのは初めて。

衝撃的だったのが、実はこの美術館、展示品をモチーフにした和菓子が頂けるんです!

じゃーん。

ちなみに、右奥のお菓子は、鈴木其一の《牡丹図》をモチーフとした「華の王」で、左奥のお菓子は、同じく鈴木其一の《四季花鳥図》をモチーフとした「夏の日」です。

手前にある黄緑色のお菓子は、「花の香り」というテーマの小林古径《白華小禽》をモチーフとしています。

それぞれの作品の特徴をうまく表していますよね。

食べるのが勿体無いくらい見た目が本当に綺麗です。

展示品を見て、和菓子を食べる

こんな贅沢な楽しみ方ってないですよね!

ちなみにこちらのカフェは、青い日記帳(監修)の『カフェのある美術館』にも掲載されています。

こちらの本ですね。

書店でご覧になったことがある方も多いのではないでしょうか。

もう、これは行くしかないですね。

♦︎展覧会情報♦︎

「企画展 花*Flower*華 –琳派から現代へ−」

於:山種美術館

会期:2017年4月22日(土)〜6月18日(日)

休館日:月曜日

一般:1000円、大高生:800円、中学生以下:無料

展覧会の詳細についてはこちらをクリック

行き方としては、都営恵比寿駅からバスを乗る方法もありますが、歩いて行くのがオススメです。

おしゃれなカフェで美味しいコーヒーを買って、お散歩しながら山種美術館に行ってみませんか♡

 

※このブログで使用した写真はすべて、特別に許可を得て、撮影しています。

 

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この記事を書いているのは
たねもー

たねもー

大学院で美術関連の研究をしていました。絵画や美術館、歴史、文学などいろんなことに興味があります。わかりやすいアートの解説や、行ってみたくなる美術館の紹介など、アートを広める活動に尽力しています。

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