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少年四人のヨーロッパの旅 @神戸市立博物館

少年四人のヨーロッパの旅 @神戸市立博物館

遥か400年も前に、ルネサンス芸術に初めて触れた日本人少年4人組がいました。その名も「天正遣欧少年使節」。

彼らは、日本でキリスト教を広めるために、ヨーロッパへキリスト教を学びに行った四人組です。

ある意味修行に行った彼らでしたが、いざヨーロッパに到着すると、ローマで教皇グレゴリウス13世に謁見するなど、手厚いおもてなしをうけました。

彼らはこの歓迎によって、超一級の美術品を見る機会に恵まれたのです。

この展覧会では、少年四人組の旅の足跡をたどりながら、彼らが当時、実際に見たであろう美術品を紹介しています。

ではまず、この少年四人組について簡単にご紹介。

ドメニコ・ティントレット《伊東マンショの肖像》(1585年)、ミラノ・トリヴォルツィオ財団蔵。

あれ?日本人少年四人組とさっき書いてあったのに・・・ハーフ?と思われた方もいるかもしれません。

実は、「伊東マンショ」とは洗礼名と呼ばれるもので、洗礼を受ける時、つまり入信を受ける時に付けられた名前です。

ちなみに本名は、伊東祐益

「伊東マンショ」の方がインパクトありますね。

天正遣欧少年使節団は、13歳から15歳の少年で構成され、マンショはそのリーダー役を務めていました。

次に、彼らが見てきたであろう美術品の一部をちょっぴりご紹介しましょう。

ティントレット《レダと白鳥》(1550年頃)、ウフィツィ美術館蔵。

こちらの作品は意味がわかればとってもきわどい作品です。

一見、白鳥と美女が戯れている、愛らしい絵のように見えますが、実はこの白鳥、ゼウスの変身した姿なんです。

ゼウスは白鳥に見事に姿を変え、レダを誘惑しました。

レダの首にネックレスがあることからも、レダはそれまで服を着ていて、脱いだ直後だということがわかります。

つまり、この絵に描かれているのは、おそらく事後の時間です。

レダもゼウスも両方既婚者です。

ギリシャ神話にはこうしたしっちゃかめっちゃかな話が多く存在するので、意味を知って作品を見ると面白いですね。

こちらは、ブロンズィーノ《ビア・デ・メディチの肖像》(1542年)、ウフィツィ美術館蔵。

パンフレットの表紙にも使われているこの女の子は、なんとあのコジモ・デ・メディチの私生児(婚姻関係のない男女間に生まれた子供)で、異母兄弟とともに宮廷で育てられました。

しかし彼女は幼くして亡くなってしまいます。

コジモはこの作品を重要品保管庫というところで大切に保管していたそうです。

こちらはミラノの工房《ヘラクレスが彫刻された盾》(1560−70年頃)、トリノ王立兵器博物館蔵。

この盾実はまーるい形の盾に合わせてヘラクレスの三つの場面(*)がぎゅっと押し込められるように表現されているんです。

*三つの場面。中央の場面は地面にひっくり返った恐ろしい龍にへラクレスが棍棒で殴りかかっています。こちらから見て左のヘラクレスは、龍の頭を燃やすように逆さにした松明を持ち、右のヘラクレスは弓を持って参戦しています。

ヘラクレスが筋肉隆々に彫られているのも注目ポイントです。

古代から、ヘラクレスは「力の象徴」として、防具の装飾の中でもかなり人気の高いキャラクターだったそうです。

こちらはパドヴァニーノ『バッコス祭(ナッソスのアリアドネ、もしくはアンドロス島の人々)』(1616−23年)、カッラーラ美術館蔵。

この作品はティツィアーノの作品で、ティツィアーノのオリジナルの作品は、フェッラーラ公爵アルフォンソ1世・デステの最もお気に入りの部屋に飾られていたそうです。

こちらは展覧会風景です。

ブルーの背景にずらーっと名品が並んでいます。

会場の一番目立つところにブロンズィーノ《ビア・デ・メディチの肖像》(1542年)は飾られています。



こちらはお土産コーナーです。

イタリアの食べ物が目白押しです。

名品を見た後に、現地のものを実際に食べる。

イタリアへのプチ旅行気分を味わってみませんか。

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さてさて、今日のランチは・・・・・

ROUGH RAREの「ジューシー!からあげランチプレート」(1000円)!

このボリュームでフリードリンク付き♡

神戸市立博物館にとても近いので、オススメですよー♡

 

 

 

 

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この記事を書いているのは
たねもー

たねもー

大学院で美術関連の研究をしていました。絵画や美術館、歴史、文学などいろんなことに興味があります。わかりやすいアートの解説や、行ってみたくなる美術館の紹介など、アートを広める活動に尽力しています。

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