ライターブログトップへ

アート観賞のススメ 大人の塗り絵編

アート観賞のススメ 大人の塗り絵編

みなさん、「大人の塗り絵」ってご存知ですか?

塗り絵、というと子供の遊びと思われる方も多いのではないでしょうか。

しかし、侮るなかれ。

近年、塗り絵が大人の新しいストレス解消法として、世界的に注目を集めています。

夜しっかり眠れないという人も、塗り絵をすることによって、自律神経が整えられ、リラックス効果が得られるそうです。

また、どの色で塗るか考えたり、手を動かすということは脳や手をフル活用することにもつながり、認知症対策にもなるそうですよ。

ストレス解消法にもなる塗り絵ですが、最近はアート業界でも注目を集めています。

例えば、現在、東京の三菱一号館美術館で開催中の「オルセーのナビ派展:美の預言者たち-ささやきとざわめき展」のミュージアム・ショップでは、ポストカードを買うともれなく塗り絵が付いてくるんです。



 

実際に展覧会を見た後、家に帰ってから自分の好きな色で塗り直してみると、新たな発見があるのではないでしょうか。

(←画像引用元です。詳しくはこちらをクリック)

 

では、実際に私が塗ってみた「大人の塗り絵」をご紹介します。

挑戦したのはこちら。


印象派はタッチも荒いし、簡単そう、なんて思っていたら、やってみると案外難しい。

どこから塗ったらいいんだろう、そこから始まりました。

トールペイントの講師をしている母に聞くと、一番遠い背景から薄めに塗っていくのがいいよ、とのこと。(薄味で味付けをして味を調整していく料理と一緒ですね)

(画像引用元です。詳細はこちらをクリック)


まずはじめに挑戦したのは、シスレーの『サン・マメスのロワン運河』(1885年)。



カフェラテを飲みながら、ああでもない、こうでもないと色を混ぜてオリジナルの色の再現に努めること、3時間。

なんとか全体を塗り終わりました。

しかし、どうでしょう。

全体的に色をつけたものの、オリジナルに比べると平べったく、色も薄いですよね。

近くで見てみると、よく描けたように思えた水面も、離れてみるとオリジナルとは一目瞭然でした。

何が違うんだろう、どうすればオリジナルに近づけるんだろうと試行錯誤し、たまに母にアドバイスをもらいながら、格闘すること2時間。




 

ここまで仕上がりました。

だいぶ良くなりましたよね。

印象派の巨匠に少しは近づけたんじゃないかと思います、はい。

 

調子に乗って、次は面白い構図の絵に挑戦しよう、ということで選んだのがこちら。


シスレーの『セーヌ河畔の村』(1872年)です。

(画像はこちらから引用しました)

描かれているのは夕方の風景でしょうか。左から差し込む光が全体を暖かく照らしています。



じゃーん、これが6時間ほどかけて仕上げた私の塗り絵です。

シスレー先生に倣って、左下の方にちゃっかりサインを書きました。

もうすっかり印象派の巨匠の仲間入り?

今のはちょっと言い過ぎました。すみません。

6時間と聞くとギョッとされるかもしれませんが、塗り絵をしている間は夢中であっという間でした。

他のことを一切考えずに一つのことに集中してやり遂げるのは、確かにストレス解消に効果ありそうです。

これまでご紹介してきた「大人の塗り絵」は、いずれもアクリル絵の具で塗っているのですが、雑誌やメディアで紹介されているのは色鉛筆ですよね。

でも、アクリル絵の具で塗るのが断然オススメです。

(最近は百円ショップのダイソーセリアでもゲットできます)

アクリル絵の具は初心者でも扱いやすい上に、塗ったところは乾かすと滲むことなく色を重ねることができるので、実際に画家がどうやって作品を作っているのか追体験できるんです。

アートファンとして挑戦しない手はない!

作品に対しての見方も、塗り絵をする前と後ではガラッと変わります。

 

どうですか?

「大人の塗り絵」してみたくなりましたか?

 

アート観賞のススメ 大人の塗り絵編 No.2に続きます。

 

 

 

 

カテゴリー: 未分類, +キッズ, +体験, +創る, +展覧会   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク
この記事を書いているのは
たねもー

たねもー

大学院で美術関連の研究をしていました。絵画や美術館、歴史、文学などいろんなことに興味があります。わかりやすいアートの解説や、行ってみたくなる美術館の紹介など、アートを広める活動に尽力しています。

コメントは受け付けていません。