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「ビーズ つなぐ・かざる・みせる」展 みんぱく開館40周年記念特別展

「ビーズ つなぐ・かざる・みせる」展 みんぱく開館40周年記念特別展

みなさん、初めまして。たねもーと申します。

記念すべき第一回目の取材は、国立民族学博物館で開催中の「ビーズ つなぐ、かざる、みせる」展です。

私は一時期、ビーズのネックレスを作るのにハマった時期がありました。

素材にもよるかと思いますが、一つ作るのにおよそ三時間はかかった記憶があります。

今回の展覧会はビーズがテーマというだけあり、ネックレスを中心に展示されていたのですが、私の一番の関心事は、「作るのに一体どのくらい時間がかかったのだろうか・・・」ということでした。

ビーズを使って何かを作る時には、まず素材として何を選ぶか、どんなデザインにするか、どうやって作るかということを決めることからスタートすると思うんですが、この展示はそれぞれのレパートリーの量がすごいんです。

今から特に興味深かった作品や展示をご紹介しますが、しっかりした歴史を学びたい方は、licoluiseさんのブログをご参照ください。

私の方はさくっとご紹介していきます。

まずこちら。ヤシの実?の内側にビーズで細かく装飾が施されています。左上に見えるマグカップのモザイク柄の模様もぜーんぶビーズです。

数ミリほどしかないビーズでここまでデザイン性の高いものを作るのは気が遠くなりそうです。

 

ちょっとギョッとするこちらは、タマムシと鳥の羽を使って作られたものです。羽の方はまだわからなくもないですが、虫の方はちょっと・・・。

 

ゲテモノシリーズもう一段いっちゃいましょう。画面中央にある【15】番なんと人の歯です。大人の歯が18本(内訳は、親知らず7本、犬歯4本、大臼歯3本、小臼歯3本、前歯1本です)と子供の歯が4本使われているそうです。

 

次はデンマークのイヌイット族の伝統的な衣装です。お尻の部分はアザラシの皮から成り、エスキモーのような柄はビーズでできています。

これも作るのに時間がかかりそう。

 

この展覧会で一番印象に残っている作品です。

左の人像は、ナイジェリアのヨルバ族が作ったものです。

王か首長を表しているのでしょうか。

人像も、椅子も足置きも杖もぜーんぶガラスビーズでできています。

こちらは作るのになんと3か月もかかっているそうです。

横にいたかわいい従者たち?もパシャリ。手前にあるのは頭の上で何かを支える女性像でしょうか。頭上のクッションらしき置物の上には蛇がいます。

右の方にいる牛は足置きだそうです。家のインテリアにはこの子が良さそうです。

 

 

 

こちらはケニアのマサイ系遊牧畜民サンブル族の衣装です。右が男性用、左が女性用です。

彼らはビーズで華やかに身を飾るのがとっても得意で、色使いといい、首回りのネックレスといい、上級者テクニックといった感じです。

女性のネックレスにご注目ください。

サンブル族の女性は、身体装に即して結婚しているのか、仮に結婚している場合、子供がいるのかなどが見てわかるようになっています。

例えばこの女性は、首のネックレスの長さからは既婚女性である事、右耳のジャラジャラと垂らした長いビーズの本数から、成人した三人の息子がいるということがわかります。

サンブル族の女性は10代半ばを過ぎると、恋人関係にある男性からビーズの大きなネックレス(良質なガラスビーズとして名高いチェコ製ガラスビーズのネックレス)をもらいます。

結婚が決まると、それまで持っていた持ち物は全て嫁ぐのですが、このネックレスだけは大事に持っていきます。(面白いのが、恋人関係になる人と結婚することは100パーセントないそうです)

そして嫁ぎ先で、このネックレスからビーズを取って、新たな家族や友人たちに分け与えたり、子供が生まれると、そのビーズでお守りや腰のベルトやネックレスを作ってあげるそうです。

こうして結婚後長い年月が経つと女性のネックレスのビーズは少なくなり、一番奥底にあった小さなネックレスが見えるようになります。

このネックレスは嫁いだ女性自身が子供の頃に母親に初めて作ってもらったネックレスです。

その一部には母親が子供の頃に祖母に作ってもらったネックレスのビーズが使われていて、女性たちはビーズの一粒一粒全てを識別し、思いを馳せるそうです。

ビーズってこんな風に、ビーズ同士をつなぐだけではなく、人と人をも繋いでるんですね。

代々受け継がれていくビーズ、素敵です。

こちらは体験コーナーです。

この展覧会は体験コーナーも非常に充実しているので、来館された際には是非お立ち寄りください。

実際に作ったものは花以外は持って帰ってもいいそうです。

大人も子供も楽しめること間違いなし!

 

自由に使えるビーズだけでこんなに種類があります。

(ジュズダマ懐かしい!)

 

 

展示会場にある展示物は触ることができませんが、こちらのコーナーにある展示は全部触れます。

実際に触ってみて、持ってみて、ビーズを感じてみてください。

 

新たなインスタスポットになりそうな予感・・・♡

 

 

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この記事を書いているのは
たねもー

たねもー

大学院で美術関連の研究をしていました。絵画や美術館、歴史、文学などいろんなことに興味があります。わかりやすいアートの解説や、行ってみたくなる美術館の紹介など、アートを広める活動に尽力しています。

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