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僕らの可能性をとことん信頼してくれている塔

僕らの可能性をとことん信頼してくれている塔

大阪府吹田市、千里「万博公園」に、
その塔は、ゆうゆうと、そしてどっしりとそびえ立っている。

初めて見た人は、きっとこう言うだろう。「なんじゃこりゃ??」と。
その塔の名は“太陽の塔”

僕が最初に太陽の塔を見たのは、まだ高校生で山口県の下関に住んでいたとき。
旅行か何かの移動中にバスの中から見かけて「なんじゃこりゃ?」と心に衝撃を受けた。
かなりの衝撃だったと思う。



太陽の塔を見たことは覚えているのに、どこに行くときだったかは覚えていない。
メインイベントより、その移動中に見た太陽の塔の方が記憶に残るとは、
やはり只の塔ではない。

太陽の塔は、1970年3月15日〜9月13日に開催された
『日本万国博覧会(大阪万博)』のテーマ館として立てられた。



万国博覧会=国際博覧会は、19世紀、1851年『ロンドン万国博覧会』から
はじまった世界的に歴史のある催し。

戦後、高度成長期を迎え、世界に追いつこうと必死だった日本にとって、
万国博覧会の開催は、先進国への仲間入りを果たす国家の一大プロジェクトだった。

万博のテーマは『人類の進歩と調和』。
先進技術を披露するパビリオンが世界各国から集い、
日本も高度情報化社会の先端を見せつける展示を数多く披露した。

そこは“輝かしい未来”だけで埋め尽くされる。
はずだった…

しかし、日本万国博覧会はそうではなかった。
「技術が未来を明るく照らす」ことをメッセージする万博に

“人間をおろそかにするな!”と一石を投じたのだ。

日本の目玉企画のひとつ、画期的な構造形式でつくられた『大屋根』。
それは、「空中に都市をつくる」という未来へのビジョンだった。

が、それを突き破って飛び出した全長70m『太陽の塔』。
※当時の写真

太陽の塔の中には、幹の太さが1メートル、
高さ45メートルの巨大な造形『生命の樹』が上に向かって伸びている。

その樹には、単細胞から人類まで進化の過程をたどる292体の生き物が
下から上へと貼り付いている。



根源から立ち上がり未来へと向かう力強い生命の力。
人類の夢とも言える空中都市を突き破り、さらに上へと伸びていく。

太陽の塔は【技術が社会を変えるという万博の価値観】に待ったをかけ、
人間の進化を説いた。

そこには「人間はこんなもんじゃない。」社会を変えるのは技術ではなく、人間だ!という
メッセージが込められている。

人間が持っている、まだ見ぬ可能性をとことん信じてくれているのだ。

ぜひ、みんなの力で完全復活を!

http://www.citydo.com/furusato/official/osaka/expo/index.html

※参考文献/大阪万博ー20世紀が夢見た21世紀
編著:平野暁臣(発行)小学館クリエイティブ(発売)小学館

ノムラタケシ の紹介

青春の大半を野球とラグビーに捧げたゴリゴリの体育会系人間。 スポーツマンシップにのっとり、アートとふれあうことを誓います。
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この記事を書いているのは
ノムラタケシ

ノムラタケシ

アートと仲良くなるために、まずは国語辞典を引いてみた。【アート(ART)】とは「芸術」のこと。「芸術」とは、特定の材料・様式などによって美を追求・表現しようとする人間の活動、および、作り出されたもの。ーー(国語辞典より)つまり、アートって何かしらを表現しようとしている(された)物事のこと。ということは、僕らが目にする世の中のあらゆる物事は、誰かが何かを表現しようとして生まれたものだからアートと言える。僕らは気付いてないだけなのでは?アートに囲まれて暮らしていることに。

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