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太陽の塔

太陽の塔

先日、なんと幸運なことに「太陽の塔」内部見学内覧会に参加することができました。

駅に降りて、ちらっと顔を見ただけでも、かなりテンションあげてくれます。



塔の中には、裏側(北側)の黒い顔の下から入ります。通路を歩いて、さぁ中へ。





真ん中にそびえているのは、「生命の樹」です。そしてその樹には、三葉虫や巻貝、そして上に行くにしたがって恐竜、サル、そして一番上には人の模型が飾られています。飾られているというよりは、「生命の樹」に集まってきているかのよう。(今30体の模型が飾られているのですが、当時は約290体あったそうです。)

壁が凸凹していますが、これは「脳のヒダ」「太陽の光冠、コロナ」を表しているそうです。反響板という役割もしていますが、この形状も雰囲気を盛り上げてくれます。

赤い照明と、「生命賛歌」という曲が流れる空間は、全く体験したことがないような世界です。「限りない生命力」。万博のテーマの人類の調和よりも、「生きている」ことを強く感じ、またそれを喜びに変えてほしいと岡本太郎が、私たちに強くメッセージを発していることが体感できます。

入れるだけでもラッキーだったのですが、特別に上まで登らせてもらうことができました。



上部へ行くと青い照明に変わります。未来を表しているそうです。生命の樹も先へ先へ伸びていくように見えます。



これは宇宙船のように見えますが、塔の左腕です。万博当時は、真ん中に写っている階段を昇ってテーマ館に入ったそうです。最高にかっこよく、しびれました。

太陽の塔については、色々なサイトやメディアも取り上げているので、身近に感じることができますが、この中に入って当時のままのものを見ると、その時の熱気や勢いを感じることができました。今みてもインパクトのあるアート作品「太陽の塔」はその時、人々にどんな強烈な印象を残したのだろうかと思いを巡らせます。

ところが、スタッフの方によると、テーマ館へ続く通路的な役割をしていたこともあり、あまりこの中についての印象が、残っていないとも言われているそうです。こんなすごい空間が薄れるぐらいの活気と興奮、刺激を1970年の万博が持っていたということです。驚きでした。

内部内覧会で、岡本太郎の芸術作品にぐっと惹きよせられるも、それ以上に、高度成長期にいた日本のパワーをも感じることができる時間。今の時代もがんばれという以上に何か熱いものが溢れたひと時でした。

これから耐震補強を兼ねて内部再生工事に入り、平成30年春には、一般公開へとなります。単純に太陽の塔を見るというだけでなく、過去、現在(見学している瞬間)、そして未来について考えるいいきっかけとなりますので、30年の公開を改めて待ちたいです。

今月30日まで、万博公園では、おおさかカンヴァスが開かれて、公募で選ばれた現代アートが、太陽の塔に立ち向かっています!29日には、内部見学に当選した方々の見学会があったり、また太陽の塔にまつわるドキュメンタリー映画も今、計画されています。

これからますます注目されていくこの大きな塔。単純にシンボルマークではなく、訴えているものを感じてほしいと思います。

大阪府では、今月29日より、平成30年1月ごろまで、太陽の塔内部再生事業に対する寄付を受け付けます。金額によって、記念品がもらえます。詳細は、下記のアドレスより。私も少しですが、寄付する予定です。http://www.expo70-park.jp/info/11877/











 

 

 

 

 

 

 

カワタユカリ の紹介

じわじわと来年の展覧会情報が出始めています。それとともに、今年の展覧会ベスト10を言い始める人も…。今年の展覧会を振り返りつつ、気分は2018年へ。鬼が笑っています。
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この記事を書いているのは
カワタユカリ

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美術大好き、年齢とは反比例の駆け出し美術ライターです。
現代アートを中心に、読むと行きたくなるような記事を書いていきたいと思っています。
よろしくお願いします。

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