第1回ミュージアム鑑賞ツアー:『クラーナハ展』のご報告

今年の「アートことはじめ」の挑戦は、このミュージアム鑑賞ツアー。街では色々な展覧会があることを知りつつ、今度行こう、また今度にしようと・・・と、気づけば、いつの間にか終っていたわ…ってことあると思います。
「アートことはじめ」では、そんな皆様(もちろん展覧会はほぼ制覇の方々も)と一緒に展覧会へ行きませんかということで、平成29年2月21日、大阪市内でも少し雪がちらついた寒い日に第1回目が開催されました。パチパチパチ。25名の方にお集まりいただき、嬉しい悲鳴。皆様のおかげで楽しく終えることができました。本当にありがとうございました

そして行けなかった方、どんな様子か知りたいですよね?ということで、今回のアート女子はツアーの様子をお届けします。

今回のツアーは、
① 学芸員の方の話
② 自由に美術鑑賞 
③ 美術館近くでお茶
というスケジュールで進みました。

今回お話いただいたのは、このクラーナハ展を担当されている国立国際美術館の福元崇志学芸員。ガチガチの七三、そしてメガネのフレームがキラッなんて人で難しい説明だったらどうしよう…なんて心配は全くに余計。青いシャツがさわやか…なんて思っていたら、「わからないことを楽しむところが美術館です。」と始まった講義。参加者全員一瞬にして福元さんの話に引き込まれていきました。


「わからないことを楽しむ」?そんな余裕ないかも…という思いが湧きます。
どんなことでも「わかる」ということは、自身の経験を通して理解できるということ、すんなり自分の中に落ちていくということです。では、この「わからない」は?その逆です。(そりゃそうだ。)
未経験なことや、自分の中の常識、価値を越えているもの、異質なものが、自分の目の前にあるということです。「わからないな。」と感じるとき、自分にとって「はじめまして」ということなんです。「わからない」と去っていくのは、人見知りしているような状態。「こんにちは」と一歩近づく、握手しようと手を差し伸べてみる・・・新しい発見に出会える場所が美術館であり、美術を鑑賞するということだと福元さんは教えてくれます。
「今までの自分の価値などを一気に更新してしまうぐらいのパワーが、美術鑑賞にはある。」の言葉に、少しドキッとしました。私は美術館やギャラリーで作品を観るのが大好き。それはなぜ?と、思っていたのですが、それはまさに自分の中の器のようなものが、爆発している瞬間を体感していたからだ!と。

もちろん、クラーナハについても説明いただきました。ドイツ・ルネッサンスを代表する画家とはいえ、じゃあ、それってどんな様式なのか、彼は大量生産をしたと言われているが、コピー機などもない時代、どういう風にしていたの?など質問にも答えていただき、気持ちは展示室に移行していきます。

アートことはじめツアーは、美術をどうやって観たらいいのか、敷居が高くて行きづらいなど、二の足を踏んでいるようなアートの入口で佇んでいる人たちに、鑑賞の楽しさを味わってほしいという想いで企画をしました。(もちろん上級者様にも参加していただきたいです。)というものの、アートことはじめは小さなチャンスを作っているだけ。そこから先は参加した方や、協力してくださる美術館の方々、そして展示されている作品たち。そこから得るものは人それぞれ違うでしょう。目の前に広がる世界は、自分自身が感じるのです。
美術を観ることは、自分自身の内面を知ることでもあるのかもしれません。福元学芸員の話を聞き、鑑賞するヒントをもらえた気がします。
ミュージアム鑑賞ツアー企画で、次はどんな話が聞けて、どんな作品に出会えるのか、楽しみがふえるとともに、多くの人に参加してもらえるようにしなければと、ふんどし締めなおします。

講義のあとは、自由鑑賞し、そのあとgraf kitchenと美術館内にある中之島ミューズに分かれて休憩。おいしそうなスイーツで眼と舌の保養です。


今回のツアー記録を読んで、次回はぜひ参加したいと思ってくださった方が一人でもいることを願い、アート女子の私は、あちらこちらの美術館周辺をふらりとさまようことにいたします。

今回は国立国際美術館にご協力いただき、ありがとうございました。参加いただいた皆様にも感謝です。

さ、次回からはまたまた通常版に。どこに行きましょうか。

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第1回ミュージアム鑑賞ツアー:『クラーナハ展』のご報告 への21件のコメント

  1. しほ より:

    最初の講義で美術作品に対しての考え方や作品の見方・感じ方を少し変えたり、意識しなおした後に作品を鑑賞できたので今までとは違って楽しいイメージを持つ事が出来ました。

  2.    より:

    次回も期待しています。是非・・・。

  3. 匿名 より:

    学芸員さんの解説が良かったです。クラーナハ自身の人生とか、作品の背景についてももう少し教えていただけたら尚良かったと思います。
    記念写真はいらないかな~と思います。写真嫌いなので。

  4.     より:

    初めての参加でしたが大変楽しかったです。

  5.     より:

    いたれり、尽くせりで、とても良い時間になりました。
    又参加したいです。

  6.      より:

    学芸員さんのお話が分かりやすく、「美術鑑賞入口の話」にフォーカスしてくださったのが良かったです。

  7.      より:

    次回の予告などもあれば参加も検討できると思います。スタンプカードで景品等あれば尚良し。

  8. 匿名 より:

    宗教画はあまり多くは見ることが無く見方についての話は初めてのことであり、今後美術館に行った時には参考になります。

  9.      より:

    普段なかなか縁のない美術鑑賞ですが、参加できてよかったです。スタッフの皆様ありがとうございました。

  10.      より:

    面白い解説で、難しく思っていた作品がとても身近で面白く感じられてよかったです。
    「?」はおもしろくて刺激的な事なんだなぁ、と改めて思ったツアーでした。またこのような機会がありましたら、参加してみたいなと思いました。ありがとうございました。

  11. まつ より:

    最初に作品の見方などの説明をしていただき、ある程度の知識を得てから見始めることができたので、よかったです。

  12. シンデブラ より:

    司会といい、学芸員といい、とてもほのぼのしたツアーで初心者の私にはとても心地よいひとときでした。
    場所にとまどり、時間ぎりぎりで申し訳ございませんでした。

  13. ともちゃん より:

    ミュージアム鑑賞ツアーに参加させていただきありがとうございました。
    学芸員さんのお話を聞くことが出来るのが何よりの特典ですね。
    お話が終わったら、それぞれ自由に自分のペースで鑑賞出来るのもよかったです。
    又機会がありましたら、参加したいと思います。

    • arthajime より:

      ともちゃんさま

      ご参加いただいたんですね。ありがとうございました。
      美術館でもギャラリートークは開催されますが、その時とはまた違った
      雰囲気で、とても得した気分になりました。
      もっと得した気分になれるような、そんなツアーをコツコツと
      作っていけたらいいなと思っています。
      またよろしくお願いいたします。

  14.      より:

    楽しかったです。おそらくこの機会がないと、クラーナハ展に足をはこぶことはなかった思います。初心者でも楽しく見れる点とかを知れたので良かった。

  15.      より:

    学芸員の方の話で、美術館に来るときは「分からないことを楽しむ」と言っていらしたことが印象的でした。自分の経験では初めての感覚を呼び起こしてくれて、久々に美術館に来たけど、またちょくちょく来たいと思いました。

  16. yossy より:

    クラーナハ展に興味があったので、お得に鑑賞出来るツアーに参加させていただきました。
    フクモト学芸員の解説はとてもわかりやすく、質問コーナーでは参加者の方の質問に対して とても気さくに、丁寧に、プラスアルファで答えてくれていました。
    今回は一人で参加しましたが、次回があれば今度は友人を誘って参加したいです!
    楽しい時間をありがとうございました!!

    • arthajime より:

      yossyさま
      ツアー、ご参加いただきありがとうございました。
      福元学芸員のお話よかったですよね。とはいえ、それが上手く書けない・・・。
      でも、反対に参加しないと本当のところは
      わからない、ということで、もったいぶってツアー記を書いたということに
      しています。
      また次回ある時は、ぜひお願いいたします!

  17.     より:

    事前の説明があって、ありがたいです。
    事後のコーヒーもほっとできました。

  18.     より:

    先に解説して頂いたので、少し前知識を入れての鑑賞はとてもよかったです。

  19. arthajime より:

    ツアーに参加していただいた感想をアップさせていただきました。
    まだクラーナハ展に行かれていない方、ぜひ!

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